ミニ保険ラボ

少額短期保険、ミニ保険、ワンコイン保険を分析・評価。

楽天ミニ保険のデメリット・評価!更新不可の1年限定保険

 楽天カードユーザーであれば無料で加入ができるがん保険楽天ミニ保険」。無料でがん保険に加入できる!?何か落とし穴があるのではないかと感じ細かく内容を確認してみました。デメリットや評価をまとめていきます!

楽天ミニ保険への加入条件

 楽天ミニ保険に申し込みできる条件は大きく分けると3点です!

 まず一点。「楽天カード」所有者が対象です。その中で「ダイヤモンド」「プラチナ」「ゴールド」ランク会員のみが加入可能。上記記載の通り家族カードは対象外。楽天ゴールドランクの条件が「過去6ヵ月で700ポイント以上の獲得、かつ7回以上のポイント獲得」ということを考慮すると、そこまで極端に厳しい条件ではないですね。

 二点目、「過去に、がん(悪性新生物)の診断を受けたことがない」こと。上皮内新生物は問題ありません。通常のがん保険であれば「慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝炎などの消化器系疾患」「肺気腫COPDなどの呼吸器系疾患」「尿毒症、慢性腎不全などの腎臓系疾患」などの持病があると加入できないことが多いです。楽天ミニ保険は悪性新生物の診断さえ受けているかどうかの質問だけ。シンプルで分かりやすい。

 三点目、「年齢が20歳から69歳の方」70歳以上の方の加入は不可。がんのリスクが高くなる年代を除外するのは仕方ありませんね。

 この条件で無料でがん保険に加入ができるのは大きいです。肝心な内容も確認していきます。

楽天ミニ保険の保障内容

 がん(悪性新生物)の診断時に5万円が支給されます。入院、通院、手術、放射線抗がん剤保障などは付いていません。非常にシンプル。上皮内新生物の経験がある方でも入れるがん保険のため、上皮内新生物の保障は除外していますね。5万円あれば雑費や入院費などの足しにはなります。無料でもらえるがん保険ということを考えれば悪くありません。

 気になるのは保険期間です。1年限定の保険であり更新もありません。つまり、1年経ったら自動で終了します。2回目、3回目と加入もできません。自動的に更新されて有料プランに移行されることはないためその点は良いですね。保険の話ではありませんが、「一定期間無料!!」と宣伝して無料期間終了後に自動的に有料プランに移行されてしまうサービスもありますからね。

 また、契約日から90日間経たないと保障は開始されません。いわゆる待ち期間というものですね。多くの保険会社のがん保険で適用されている制度です。がんの疑いが出てから即加入して保障を受け取るということはできないようになっています。実質9か月間のがん保険です。

楽天ミニ保険のデメリット

 デメリットといえるデメリットはありません。加入はネットのみですぐに終わります。上記加入条件に適合するのであれば加入しておいて損はないでしょう。注意しておきたいのは、生命保険料控除の対象外ということです。年末調整などに使えません。無料の保険なので当たり前ですね。

 楽天ミニ保険を販売するのにもコストがかかります。人件費など含め保険を維持するためのコストは馬鹿にならないでしょう。何故、無料で保険をプレゼントするのか。楽天ミニ保険の加入者が少なからず「楽天生命」のがん保険に加入してくれるのではないかという期待もあるのでしょうね。宣伝のための商品と思っていいかと思います。この保険に加入したからといって、電話で営業をかけられたりすることはないため加入者が気にする必要はないでしょう。

 個人的には健康状態に不安がある人でも平等の保障を受けられるというのは大きいですね。「アルコール性肝炎」「肺気腫」などのがんリスクが高い持病を持つ方でも無条件で加入できますからね。凄いですね。

 当初は無料の保険?怪しいなと思いましたが調べてみると全く問題なさそうでした。特段デメリットはないため気になる方は入っておいても良いかもしれませんね!