ミニ保険ラボ

少額短期保険、ミニ保険、ワンコイン保険を分析・評価。

スマートあんしん補償(旧ケータイ補償サービス)は必要か?解約すべきか徹底調査!!

 docomoスマホ補償サービス「スマートあんしん補償」は必要か否か。私もdocomoスマホを契約しておりスマートあんしん補償に加入しております。スマホの保険についてそこまで深く考えることもなかったため、改めて「スマートあんしん補償」は契約すべきか解約すべきか考えてみました。

 スマートあんしん補償は前身である「ケータイ補償サービス」がアップグレードされたものです。ケータイ補償サービスから保障範囲が拡大、料金も一新されております。2022年9月15日以降に契約するスマホは「ケータイ補償サービス」ではなく「スマートあんしん補償」に切り替えられているため旧サービスはあまり気にする必要はありません。

スマートあんしん補償の補償内容

 肝心の補償内容を見ていきます。スマートあんしん補償は4つの補償から成り立っています。一番重要なのが「利用機種の端末補償」その他三つの特典として「イエナカ機器補償」「スマホ不正決済補償」「携行品補償mini」といった具合です。

利用機種の端末補償

 最も重要な補償です。この保障が弱い・魅力を感じないのであれば契約する意味がありません。内容としては、端末が破損や水没してしまった際等のトラブル時に同様の端末(リフレッシュ品)に交換してくれるというものです。ちなみにリフレッシュ品は完全に新品というわけではありません。顧客から回収された電話機の外装を新品に交換、品質確認を行い、新品同様の状態に初期化したものです。

 基本的には、申し込みの2日以内に新端末を届けてくれます。私も利用したことがありますが、インターネットで申請後の翌々日に遅延なく届けてくれて助かった記憶があります。外装も綺麗で傷一つなく新品同然でした。

 ただ、無料で交換してくれるわけではありません。負担金が発生します。負担金はスマートあんしん補償の月額料金によって変わってくる仕組みです。

 補償の対象となる端末が高額であればあるほど月額料金・負担金は高くなります。仮に「iPhone15」をdocomoで購入したとしましょう。この場合は上記表の月額880円に該当します。仮にiPhone15を全損させて同様の機種に交換してもらった場合の自己負担額は12100円となります。現在、docomoでiPhone15を購入すると支払総額が149490円です。約15万円の機種を12100円で交換してもらえるのは安心があります。改めて保障を確認しましたが、「利用機種の端末補償」に関しては悪くないと感じました。

イエナカ機器補償

 この補償がダークホースでした。特典なんてどうせオマケ程度でしょ?と思っていましたが調べてみると非常に良い補償です。内容としては「PC、ゲーム機、タブレット等自宅で利用しているデジタル機器(インターネット接続可能な物)が故障・破損した際に最大7万円まで補償」というものです。

 補償上限は上記のように決まっています。ゲーム機にはNintendo Switch、PS5等も含まれます。より詳細は「イエナカ機器補償 付帯保険のご案内」を参照ください。

 上記を確認すると「同居の親族」が占有する物も対象になるんですね。諸々条件などがありますが幅広く手厚い補償内容に感じます。私は、イエナカ機器補償のことを一切考慮せずにスマートあんしん補償に加入しましたが「オマケ」程度の内容ではないですね。調べ直してみて正解でした。

スマホ不正決済補償

 「QRコード決済などが第三者によって不正利用された際に最大100万円まで補償」とのこと。決済事業者の保障対象範囲を超えた金額をMAX100万円まで補償してくれる仕組みです。

 ポイントになるのが「決済事業者の保障対象を超えた金額」という部分ですね。この機会に主なスマホ決済事業社の不正決済の際の補償上限額も調べてみました。

 まずはPayPay。PayPayの不正利用補償金額は「全額補償」と記載されていました。d払いはどうか。d払いも「全額補償」とのこと。楽天ペイも調べてみると「全額補償」との記載です。QRコード決済シェアトップ3は全額補償のため、スマホ不正決済補償を使う機会はなさそうです。

 上記以外のQRコード決済事業者も全額補償としているケースが多いです。あまりいらないサービスかな?と思いましたが盲点がありました。各QRコード決済事業者は不正利用から保障申し込みまで期限を設けています。例えば最大手のPayPayであれば「損害発生日から60日以内の申請」が必要といった感じです。

 スマホ不正決済補償は事故発生から365日まで補償してくれます。60日や90日などでは損害発生に気が付かずに補償期間を過ぎてしまうということもあり得ますからね。これだけ長い期間を保障してくれるのは安心!これも調べてみるとあって良かったなと思える保障でした

携行品補償mini

 「外出先で持ち物が破損・盗難にあった際等に最大1万円補償。※自己負担額3000円」補償期間は1年間かつ金額も1万円までと限定的。とはいえ、ワイヤレスイヤホンなども対象に入っているため無いよりはあったほうがいいですね。

 この携行品補償miniは自身で申し込みが必要です。これ申し込んだかな?と思って契約内容を確認してみたところ、、、。

  「スマートあんしん補償の補償開始日から14日以内に申し込みが必要」これは気がつかなかった。携行品補償miniを申し込みたい場合は期限切れに要注意です。

スマートあんしん補償のデメリット

 実際に契約していて感じるデメリットを挙げていきます。まず、あくまで保険としての位置づけのため使うことが無ければ払い損です。私の場合、スマートあんしん補償にサービスが変更されてから1年程継続しております。実際に私が払った金額は、880円×12ヶ月=10560円です。スマホの破損や紛失は一切なかったため1万円以上が払い損となっています。安心料として割り切るしかないですね。また、実際に交換機を取得するためには自己負担金が生じることも認識しておく必要があります。

 また、交換機は完全に新品というわけでありません。外装が新品のリフレッシュ品が交換機となります。新品同然なのであまり気にする必要はないかもしれませんね。

 補償可能回数に上限があるという点にも注意が必要です。1年間に2回までという交換可能上限が設定されています。頻繁にスマホを破損してしまう方は注意しておきたいですね。

結論

 私は、今後もスマートあんしん補償を継続します。保障対象となるスマホの値段にもよりますが最近のスマホは高いですからね。全損したときのことを考えると補償無しは考えにくいです。スマートあんしん補償自体、めちゃくちゃお得な補償!!とは言えませんがコスパは悪くないと感じます。

 また、いつでもカエドキプログラムを利用して契約する場合、スマートあんしん補償が役立つケースがあります。いつでもカエドキプログラムでは、23か月目以降にプログラムを利用してスマホを返却した場合、残りの端末代金(残価)が免除になるという仕組みです。2.3年で最新機種に切り替えたいときなどに便利なシステムですね。※早期返却特典等もあり内容はもう少し複雑ですが省略。

 対象の端末が水没や故障をしていない端末を返却する場合、22000円の故障時利用料を支払う必要があります。スマートあんしん補償に契約していれば2200円となります。2万円近くカットされるのは大きいです。スマホが破損した際に好みの最新機種が出ていれば2200円支払っていつでもカエドキプログラムを利用するという手段も取れますね。いつでもカエドキプログラムを利用してスマホを購入したかは上記メリットも考慮して検討しましょう!

フリーケアプログラムのデメリット!無料プランの落とし穴

 完全無料で保険に加入できるフリーケア・プログラム。各提携企業がチューリッヒ保険会社と連携して顧客サービスの一環として提供しているとのこと。保険料は各提携企業が負担しているため無料で保険に加入できるというカラクリです。

 楽天カード楽天銀行JCB三菱UFJ銀行Pontaを運営しているロイヤリティマーケティングなどからフリーケアプログラムの案内が来たという話をよく聞きます。一体何社が提携しているのか。チューリッヒの公式HPから提携企業を確認してみましたが約100社ほどが提携していました。中々大規模に展開している様子。

フリーケアプログラムの保証内容

 デメリットの前にフリーケアプログラムの保証内容を確認してみます。このフリーケアプログラムの保証内容は同一ではありません。各提携企業により内容が若干異なります。

がん診断一時金タイプ

 がん(悪性新生物)の診断確定時に10000円または30000円の一時金を補償。補償期間は1年または2年間。悪性新生物の補償のみで「上皮内新生物(軽微ながん)」は保障対象外です。

 上記無料プランの他に「充実補償プラン」という有料プランも追加で用意されています。がん診断一時金100万(上皮内新生物10%補償)+入院給付金5千+先進医療(1回1000万限度、通算2000万限度)。

入院一時金タイプ

 交通事故などで5日以上の入院をした際に30000円または50000円の一時金を補償。補償期間は3年間。無料プランは交通事故を原因とするケガによる入院補償のみです。車、電車、エレベーター、エスカレーター等の乗り物での事故、歩行中の交通事故等が対象。病気による入院は保障対象外です。

 有料の追加補償プランもあります。こちらは「普通傷害保険」です。無料プランと同じく病気は対象外。保険料1000円~いくつかの補償プランがあります。ケガによる死亡・入院・手術や最高1億円の賠償責任保険付き。

死亡補償タイプ

 交通事故などで死亡した際に死亡補償30万円。補償期間は2年または4年間。こちらも病気による死亡は対象外です。

 こちらも有料の追加補償プランがあります。上記入院一時金タイプと同様の補償です。

フリーケアプログラムのデメリット

個人情報の提供

 無料プランの申し込みにあたり、チューリッヒに対して少なからず個人情報を提供する必要があります。フリーケアプログラムの公式HPを確認すると「保険契約の引受に必要な範囲でお客さまの個人情報の提供を受けます。提供を受けた個人情報は、当社の個人情報保護方針に則って管理されます。」との文言があります。

 チューリッヒ程の大手企業が個人情報を適当に扱うことはありえません。とはいえ、チューリッヒでは2023年1月に外部委託企業による個人情報漏えい事故が発生している等なにがあるかは分かりません。一企業に個人情報を提供するリスクは認識しておく必要があります。

補償が少ない

 当たり前ですが無料プランの補償は少ないです。がん診断で3万円、交通事故による5日以上の入院で3万円などリスクとリターンは釣り合っていません。

 とはいえ無料ですからね。この保障があるから問題ない!という過度な期待さえしなければいいでしょう。

本当に完全無料?

 無料プランは完全に無料です。それは間違いありません。追加補償プランにさえ申し込まなければ無料で補償を受けれます。

 「無料で進呈」「フリーケア・プログラム」等と記載された封筒が届くとすべてのプランが無料と勘違いしてしまう方がいるかもしれません。無料プランと有料プランの2種類のプランがあることを理解したうえで申し込みましょう。

 補償期間終了後に自動で更新されてしまうこともありません。「1ヶ月無料!」と記載されていて、その後自動的に有料プランに移行される某動画サブスクサイトなどもありますよね。フリーケアプログラムでは無料プラン終了後に有料プランに移行されるようなことはありません。加入したのを忘れていて無駄なお金を払ってしまったという心配はいりません。

まとめ

 フリーケアプログラムには複数のプランがあります。がん一時金タイプの選定条件はイマイチ分かりませんでしたが、入院一時金タイプと死亡補償タイプは年齢で選別している様子でした。65歳未満の方には入院一時金タイプの提供、65歳以上の方には死亡補償の提供といった感じです。

 また、フリーケアプログラムの案内が重複して届くことがあります。1社に申し込み後、他社からも案内が来たのであれば重複して申し込みしてしまって良さそうです。1社から申し込んだにせよ、複数社から申し込んだにせよチューリッヒに対して個人情報を提供することになりますからね。

 フリーケアプログラムの記事を書いていて楽天の「楽天ミニ保険」のことを思い出しました。楽天ミニ保険も無料でがんの補償を契約できる無料保険です。楽天ミニ保険は1年限定でがん(悪性新生物)一時金5万円といった内容です。気になる方は下記の記事を参照いただければと思います。

まるごとマモルのデメリットや評判まとめ!コストパフォーマンス抜群の個人賠償責任保険

 日本生命コスパ最強保険「まるごとマモル」を調査しました!普段の生活で万が一他者にケガを負わせてしまった場合や他者のモノを破損させてしまった場合など、法律上の損害賠償責任を負った時に備える保険です。

 このブログでは少額短期保険・ミニ保険・ワンコイン保険などを記事にしていますが、「まるごとマモル」は1ヶ月あたりワンコイン以下で契約可能なコストパフォーマンス抜群の保険です。

まるごとマモルのメリット

補償額が無制限

 日常生活での賠償事故が無制限で補償されます。個人賠償責任保険の種類によっては、補償の上限額を5千万円や1億円までと定めている商品も多々あります。

 1億円もあれば十分じゃないか?と思ってしまいがちですが、相手が亡くなるような事故や意識不明に陥るような事故を起こしてしまったときのことを考えると不安が残ります。保障額が1億円、賠償額が1.5億円となり自己負担が5千万円となってしまった場合などは人生一発アウトとなりかねません。

 個人賠償責任保険において、補償額に上限がないというのは非常に大きなメリットです。せっかく契約するのであれば不安は一切消し去りたいものです。

国外での事故の支払い限度額は3億円のため注意。

補償対象者の範囲が広い

 保障対象になる者の範囲が広いことも「まるごとマモル」の特徴の一つです。同居の家族、別居の未婚の子まで補償できるのが一般的な個人賠償責任保険です。「まるごとマモル」に関しては、「別居の父母」も補償対象に入っています。「別居の父母」には配偶者の父母も含まれます。

 見ての通り対象となる範囲が広いです。一家の中心人物一人が加入しておけば、相当広い範囲まで補償できるようになります。別居の高齢な両親を持つ方からすれば、別居の両親まで補償範囲に入るのは大きな安心に繋がります。まさにまるごとマモル。商品名通りの補償内容です。

24時間365日示談交渉付き

 24時間365日の示談交渉付きというのも大きなメリットです。24時間365日、相手方とやり取りを行ってもらえるのは大きいですね。休日や夜間も含めて対応してくれます。「休日・夜間も平日同レベルのサービスを提供」というのが売り文句です。

保険料が安い

 上記のメリットを見ていただけば補償内容が手厚いのは理解していただけると思います。ただお高いんでしょ?と心配になりますがそんなことはありません。上記のような基本保障が付加されたプランの場合、年間保険料1990円で契約可能です。一月あたり166円です。凄いですね。

 携行品損害保障特約・ホールインワンアルバトロス費用補償特約など他の特約を付加した場合は保険料が上がりますが基本保障だけでの加入が可能です。

 この保険料で家族全体の保障を持つことができ、人生一発アウトのリスクを大幅にカットできます。コスパ抜群です。

まるごとマモルのデメリット

 保障内容料金面からも隙のない「まるごとマモル」ですが、大きな弱点があります。それがネットのみでの加入が不可という点です。インターネットを通して必要事項を入力し資料請求をした後、日本生命職員との面談により加入といった流れとなります。これはハードルが高い、、、。

 インターネットを通したオンライン申し込みが主流の時代の中で、生命保険会社職員との面談が必要というのはデメリットです。そこまで内容が複雑な保険ではないため面談は不要とも思えますが仕方ありません。

 まるごとマモルは、同保険会社の他の保険商品を知ってもらう(提案する)ためのドアノック商品という話をよく聞きますが間違ってはいないでしょう。他の商品の提案を受けるものと思って面談に臨む必要があります。

 これだけコスパの優れた保険です。保険会社としても「まるごとマモル」のみで利益をあげようとは考えていないでしょう。むしろ事務手続きにかかるコストを考えたら赤字になってしまいます。上記保険会社の事情を理解したうえで資料請求する必要がありますね。

まとめ

 まるごとマモルについて、契約概要等も確認していきましたが悪い点は見当たりません。実際契約している方の評判や口コミを見る限り、商品を悪く言っている方の話も目にしません。

 ただ、やはり申し込みの手続きがネックという口コミはよく見かけますね。対面での申し込みは避けたい!という方は他の商品を検討するほかありません。

 明治安田生命にも「じぶんの積立」という契約後いつ解約しても解約返戻率が100%以下にならない保険があります。生命保険料控除と組み合わせることで節税対策になるという素晴らしい商品です。「じぶんの積立」も「まるごとマモル」と同様に申し込みの際は面談必須となっています。自社の他商品をアピールするための商品としての意味合いもあるということを理解して検討する必要がありますね。

【アイアル少短】子宝エールのデメリットや保障内容まとめ!不妊治療中の方のみ申し込み可能

 アイアル少額短期保険株式会社から発売されている「子宝エール」を調査したため記事にしてまとめました!不妊治療中の方のみ申し込み可能」という他にはない珍しい加入条件です。非常に興味深かかったです。

子宝エールの特徴

 不妊治療中の方のみ加入ができる保険です、不妊治療中の場合、「医療保険に加入できない」「加入できたとしても保障範囲が不透明」というケースが多々あります。子宝エールは保障範囲を明確にしています。

 上記画像の通りですが、卵巣過剰刺激症候群・骨盤腹膜炎・子宮内膜ポリープ・帝王切開・流産・切迫流産は保障対象外です。保障内容を曖昧にせず、保障できないものは保障できないと明記しており好感がもてます。

 また、不妊治療中の方のみ申し込み可能ですが不妊治療自体は保障対象外です。不妊治療中に他の傷病のためお金がかかるというリスクを排除するための保険というイメージを持つと良いかもしれません。不妊治療をしていることを理由に一般的な医療保険に加入ができなかったという話はよく聞きますからね。

 「不妊治療中でも加入できる医療保険」「保障範囲・保障内容が明確」「保障範囲を限定しており保険料が手軽」この3点が主な特徴です。保障内容・保険料については下記項目でまとめていきます。

子宝エールの保障内容・保険料

 通常の入院保障は5千円。女性疾病の治療目的での入院は、基本入院保障の倍額で日額1万円に設定されています。

 5日以内の入院は保障対象外ですが、5日以上入院した場合は1日目からさかのぼって入院が保障されます。1入院60日限度というのは一般的な生命保険会社の入院限度額と同様ですね。

 手術給付金は10万円。所定の手術というのが気になったので約款別表2「対象となる手術」を確認してみました。一般的な保険会社が指定している「88種類の手術」と同様でした。公的医療保険制度対象の手術が全て対象というわけではないですが、特段心配する必要のない内容です。むしろ、入院無しでの手術の場合は一般的な医療保険よりも保障が手厚いですね。白内障の手術なども対象です。詳細は約款別表2を参照していただければと思います。

 死亡保障に関しては「死亡なし」「300万円」「100万円」の3プランから選択可能。死亡無しを選択可能にしたのは良いですね!!医療保障は欲しいけど、死亡保険はいらないという方は多いと思います。死亡保障を外すことによって保険料も抑えられます。

 お手軽な保険料をいう売り文句通り加入しやすい保険料ですね!ここには記載されていませんが、加入後は79歳まで更新可能です。

子宝エールの加入条件

 加入ができる年齢は20歳から69歳。更新は最大79歳まで。過去1年に「排卵誘発剤の投与」「人工授精」「体外受精(顕微授精を含む)」のいずれかの不妊治療をしている方が申し込み可能。

 「年齢」「不妊治療中」の条件を満たした場合でも、申し込み時の健康状態によっては加入できない可能性があるという点を認識しておく必要があります。「公的介護保険の要支援・要介護認定を受けている」「現在妊娠中である」など、他にも告知が必要な項目があります。

子宝エールの気になる点・デメリット

 デメリットというよりは注意点として認識しておかなければならない点を挙げていきます。まずは、不妊治療自体は保障対象外」という点です。「不妊治療中の方が入れる保険」というアピールポイントが目につくため、不妊治療も保障の対象外になるのでは?と思いがちですが不妊治療は完全に保障対象外です。

 次に、帝王切開による出産も保障対象外」という点です。一般的な医療保険に加入していて「部位不担保」が付加されていなければ帝王切開が保障の対象になるケースは多いです。ただ子宝エールは保障対象外としています。

 上記の点は認識しておかなければらない点ですね。また、入院保障も5日以上入院しなくては受け取れません。短期入院に強い保険ではありません。最近の医療保険は一日目から保障が基本ですからね。ここら辺の保障は弱めです。

まとめ

 保障できる範囲を明確にしており、デメリットも分かりやすい保険です。子宝エールを開発した経緯なども確認しましたが「とにかく分かりやすい保険」を作るというコンセプト通りの保険だと思います。

 保障できる範囲をある程度絞っているからこそお手軽な保険料で商品を提供できています。決して保障内容が小さいとも思いません。むしろ、手術の保障は一般的な医療保険よりも手厚いと感じます。

 部位不担保が付かなければ、白内障の手術だけでも10万円ですからね。白内障の日帰り手術で基本入院日額20倍の保障ができる医療保険はあまり聞いたことがありません。手術保障に手厚い医療保険を探している方にもフィットするのではないでしょう。

※当記事は、パンフレット・重要事項説明書・ご契約のしおりを参照して作成しています。加入を検討する場合は「重要事項説明書」「ご契約のしおり」を参照ください。

【フローラル共済】「なでしこくらぶ」の評価・デメリットまとめ

 フローラル共済の「なでしこくらぶ」をレビューします。正常分娩でも入院保障が使えるということで、非常にユニークな女性向け医療保険となっています。正常分娩も入院保障が使える医療保険は貴重です。

 出産に強い医療保険を探しているのであれば、同じく正常分娩での入院も保障する、あんしん少短の医療保障付定期保険「みんなのキズナ」も参考にしていただくと良いと思います。

なでしこくらぶの特徴

出産に強い医療保険

 一番の強みは出産に強い医療保険ということです。異常妊娠・異常分娩は当然保障されますが、普通分娩・正常分娩も保障されます。一般的な医療保険では正常分娩は保障対象外ですからね。明確なメリットです。この保険の最大の強みでもあります。

給付金の支払いが早い

 保険金の支払いが請求書到着から2-5営業日とのこと。大体到着から1週間ぐらいでは振り込んでもらえそうですね。正直他社と大差はないですが、HPページ上でアピールポイントとしていたため素早く対応してくれそうですね。

保障内容のシンプルさ

 保障内容は「入院保障」「死亡保険金」「不慮の事故死亡保険金」「交通事故死亡保険」の4点です。保険料は上がりませんが、年齢によって保障額が下がっていきます。

85歳まで同保険料で継続可能

 保障は85歳まで継続可能。保険料が上がることはありません。この辺は良いですね。更新型の保険は保険料も上がっていくものが多いですが「なでしこくらぶ」は最初に契約した保険料から上がりません。

なでしこくらぶの保障内容・保険料

 保険料は2プランのみとシンプル!2500円プランと5000円プランのみです。保障内容は年齢によって異なります。30歳女性「2500円プラン」の保障内容としては、上記の「入院日額10000円」+「死亡保険金150万円」「不慮の事故死亡保険金300万円」「交通事故死亡保険金300万円」となっています。

 60歳女性でもシミュレーションしてみました。60歳女性「2500円プラン」の保障内容としては、「入院日額4000円」「死亡保険金100万円」「不慮の事故死亡保険金200万円」「交通事故死亡保険金250万円」となっています。結構保障が減ってますね!入院リスク、死亡リスク共に高くなるため仕方ありません。※入院保険金は年齢にかかわらず年間30泊分までの保障です。

 また、なでしこくらぶという名前からして女性のみの保険!と思い込んでいましたが男性も申し込み可能な商品でした。とはいえ、女性向けの保険という印象が強いですね。特に将来的に出産を考えている女性をメインターゲットにしているなと感じます。

なでしこくらぶの注意点・デメリット

 なでしこくらぶに加入を検討するのであれば絶対に知っておかなければならない注意点・デメリットがあります。

部位不担保・特別条件あり

 現在妊娠中でも申し込みは可能です。それなら出産前までに加入しておいて保障を受け取れば良いんじゃない?と思いがちですがそうはいきません。妊娠中に加入した場合はその妊娠に関しては保障されないといった条件が付きます。

 上記のような、一部保障が出来ないといった特別条件が付加される場合は必ず通知がいきます。その通知書に同意したうえで申し込みが決まります。特別条件が勝手に付加されるわけではなく、承諾をしなければ成立はしないためその点は安心です。

免責期間・削減期間有り

 加入後短期間で入院・死亡となった場合には満額保障を受け取ることはできません。免責期間・支払削減期間というものがあります。

 重要な点としては、正常分娩で保障を受け取れるのは「出産による入院が告知日から9か月を経過した日以降」です。更に契約日以後1年以内の場合は50%の支払いとなります。

 正常分娩以外の場合にも削減期間があるため注意が必要です。「加入後半年未満で病気により保険金支払いが発生した場合は20%、半年以上1年以内の場合は50%の支払い」となります。免責期間や削減期間をよく理解したうえで検討したほうが良いでしょう。

まとめ

 明確なアピールポイントがある保険ですね!妊活前に出産に備えて加入しておきたいという女性のニーズをキャッチしています。正常分娩でも保障が使えて、万が一の異常分娩も保障ができる。安心感がありますね。

 医療の保障が入院保障のみというのは気になります。手術保障が欲しい場合は「みんなのキズナ」の方が良いですね。

 それにしても、ミニ保険・少額短期保険はユニークな商品が多くて面白いですね!一般的な生命保険会社では発売出来ないような商品を続々とリリースしています。他にもユニークかつニーズがありそうな商品があれば取り上げていきます!

※当記事は、商品概要・重要事項説明書を参照しています。商品詳細は、公式HPから「重要事項説明書」をご確認ください。

【出産に強い保険】正常分娩も保障⁉医療保障付定期保険「みんなのキズナ」の評価とデメリット

 あんしん少額短期保険会社から発売されている医療保障付定期保険「みんなのキズナ」を評価します。非常に興味深かったのが病気入院だけでなく、正常分娩による入院も保障」という売り文句。

 一般的な医療保険では正常分娩による入院は保障が出ません。そこまで保障してしまうと女性の保険料が高騰してしまいますからね。一律で保障が出ないように設定して保険の公平性を保っているという側面もあります。ただ、この保険は正常分娩による入院もまさかの保障。妊娠前に加入してしまえばいいのでないか。そんな美味い話があるのか?何か落とし穴があるのではないか??と考え詳細をリサーチしてみました!

保障内容・保険料

 性別と年齢によって保障内容と保険料が異なります。保障内容は「入院保障」「手術保障」「普通死亡保障」「傷害死亡保障」の合計4点!上記画像の通りですが、入院保障は出産関係費用も保障します。しっかりと「正常分娩」も保障と明記されています。帝王切開などの異常分娩の際だけではないんですね。これは保障内容が強い。

 注意点としては、入院保障は年間30泊までの保障上限がある点契約日より9か月以内に出産による入院をした場合は保障対象外という点です。少額短期保険ということもあり、入院日数の年間受け取り上限が決められています。また、妊娠が発覚してから即加入して保障を受け取るということは当然できないので注意が必要です。 

 手術保障に関しても、病気ケガどちらも保障。年間1回までの条件付きです。正常分娩は手術扱いにはなりません。

 死亡保障は2パターンに分かれています。責任開始以後の保険期間中に死亡したときは「普通死亡保障」が受け取れます。また、責任開始以後に発生した「傷害や不慮の事故」による死亡に関しては「普通死亡保障」「傷害死亡保障」を両方受け取れるという設定になっています。

 5歳刻みで保険料が決まっている、1年更新の掛け捨ての保険です。女性向けのイメージが強めですが男性も加入可能です。入院保障が手厚いですね。20‐30代の女性の保険料は男性よりも高めに設定されています。若年層の女性は女性疾病による入院手術のリスクが高いという点と出産時の入院も保障するという商品の特性が影響しています。

 一般的な生命保険会社の医療保険とざっくりと比較してみました。保険料が安いと評判のチューリッヒ生命「プレミアムZ」でシミュレーションしてみます。

 【みんなのキズナ】30歳女性、入院日額1万円+入院手術10万円(外来のみの手術保障無し)+普通死亡150万+傷害死亡150万=2900円

 【プレミアムZ】30歳女性、入院日額1万円(入院限度30日型)+入院手術10万円(外来手術5万円)=1670円

 1年更新型保険と終身の保険の違い。死亡保障の有無の違い。支払限度の違いなど。違いが諸々あるため単純な比較はできません。「みんなのキズナ」の最大の強みは正常分娩による入院を保障する点です。その保障が不要であれば一般的な生命保険会社の医療保険を選択したほうが良いんでしょうね。メインターゲットは若年層の女性だと感じます。

加入するための告知内容

 告知内容は上記の通りです。上記に一点でも該当すると加入できません。また特定の危険職種の方も加入はできません。特定の危険職種というのは「テストパイロット」「スカイダイビングインストラクター」などのため該当する人は少ないでしょう。

気になった点・デメリット

 この商品について、個人的に気になった点・デメリットを挙げていきます。

保障対象外の傷病

 重要事項説明書を確認したところ「被保険者様が加入前に既にかかっていた病気やケガ並びにそれを原因とした入院、手術、死亡は保障しておりません」とのこと。あくまで、加入後にかかった傷病が保障の対象となります。持病を含めて保障ができる保険ではないという点には注意しなくてはいけません。

不妊治療は保障対象外

 入院や手術保障が付いている保険ですが、不妊治療は保障対象外と明記されています。しっかりと明記してくれているのは誤解を招くことがないため良いですね。不妊治療で保障を受けることを目的に加入してはいけません。また、現在「不妊治療中」「不妊治療予定」の方の加入はできません。

更新型の保険

 1年更新の保険のため、更新時に「保険料が上がる」「保障内容が減る」可能性があるという点を認識しておく必要があります。上記の保険料表を見ていただければ確認できますが、逆に年齢を重ねることによって保険料が安くなるケースもあります。ただ、中高年以上になると保険料が上がり保障も一気に下がります。一生涯持つ保険としては考えにくいかもしれません。

まとめ

 男女共に加入できる保険です。子どもから高年齢層まで加入できる範囲も幅広いです。その中でも出産を意識している女性のニーズが大きそうですね。メリットやデメリットが明確な保険のため、「イイね!」と思う人と「微妙かな・・」と思う人が明確に分かれそう。飽和する医療保障の中で特徴が強いユニークな保険だと感じました。興味のある方は是非チェックしてみて下さい!

※当記事は、商品パンフレット・ご契約のしおり(重要事項説明書・約款)を参照しています。商品詳細は公式HPから「ご契約のしおり(重要事項説明書・約款)」を参照下さい。

【PayPayほけん】インフルエンザお見舞い金保険は加入すべき?メリット・デメリットまとめ

 PayPayからとてもユニークな保険が発売されていたので調査しました!インフルエンザ罹患時に条件に該当すると保険金が受け取れるというものです。通常の保険会社では出さないようなニッチな商品ですね。インフルエンザ流行期のみ発売しています。間違いなく需要がありそう!

 PayPayが商品を開発しているわけではなく、住友生命の100%子会社である「アイアル少額短期保険保険株式会社」が開発した商品をPayPayが販売しているといった流れです。商品の正式名称は「ミニ医療保険(インフルエンザ保障条項)」

インフルエンザお見舞い保険の保険料と保障内容

 インフルエンザは若い年代ほどかかりやすい病気です。上記画像の通りですが、リスクが高い若い世代の保険料が高めに設定されています。

 プランは「お手軽プラン」「基本プラン」「安心プラン」の3プランから選択可能。治療保険金の受取金額にのみ差をつけているんですね。分かりやすい。ミニ保険はやっぱりシンプルな内容が良いですね。

 治療保険金を受け取る条件は上記の通り。インフルエンザに罹患しただけは保障は出ません。インフルエンザに罹患後「タミフル」「リレンザ」などのインフルエンザ治療薬を処方される必要があります。

 インフルエンザで入院するケースは中々珍しいかもしれません。入院保険金は1回ににつき3万円と大きめに設定されています。入院時の保険金額は全プランで統一。入院リスクが高い高齢者は「お手軽プラン」で加入しておくというのがコスパが良いかもしれませんね。

インフルエンザ保険は加入すべき?

 正直もらえる金額も大した金額ではないです。あえてこの保険に加入する必要はないかなと思っています。ただ、人によって事情が全く異なります。自身が置かれている環境を考慮して選択するのがベストです!

 小学生ぐらいまでの小さなお子さんがいる人と独身で一人暮らしの人では感染リスクがまるで違います。保育園や幼稚園で子供が罹患→同居している親が罹患→配偶者に罹患など連鎖的に感染していくケースも多いです。多くのお客さんと直接かかわる「接客業従事者」や保育園などで子供と一緒に過ごす仕事をしている「保育士」なども感染リスクが高いです。前向きに加入を検討して良いかもしれません。

 また、純粋にインフルエンザに罹りやすい人と罹りにくい人がいますからね。生涯で一度もインフルに罹ったことがない人もいれば、毎年のように罹患している人もいます。私が毎年のように罹患している立場であれば確実に加入しますね。インフルエンザに罹った際の精神的なショックも減りますからね!

 保険に期待値という言葉を使ってはいけませんが、インフルに罹りやすい人であればインフル流行シーズンのみ加入するメリットは大きいです。

  20歳以上の方が「安心プラン」に加入すれば月額360円。流行シーズンである12月から2月までの合計3ヶ月加入するとして、月額360円×3ヶ月=1080円。万が一、インフルに感染して治療することになれば治療給付金7000円。6年に1回以上のペースでインフルで治療している人ならば加入するメリットの方が大きいと判断できます。万万が一、入院治療になった場合はプラスで大きな保障も受け取れますからね。

 「お手軽プラン」で加入した場合も想定してみます。月額250円×3ヶ月=750円。治療給付金が3000円。4年に1回のペースでインフルで治療している人なら元が取れますね。 

 問題は手続きの手間がかかるどうかという点です。どんなにいい保険でも手続きに時間がかかるのであれば面倒ですからね。PayPayアプリがあれば2.3分で簡単に加入手続きは終わります。保険金の請求もアプリのみで完結するとのこと。最短即日で保険金も支給されます。これは有り難い。

 デメリットとしては掛け捨ての保険のため、感染することが無ければ払い損になるということぐらいです。自身の置かれている環境を考慮して是非検討してみて下さい!