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【アイアル少短】子宝エールのデメリットや保障内容まとめ!不妊治療中の方のみ申し込み可能

 アイアル少額短期保険株式会社から発売されている「子宝エール」を調査したため記事にしてまとめました!不妊治療中の方のみ申し込み可能」という他にはない珍しい加入条件です。非常に興味深かかったです。

子宝エールの特徴

 不妊治療中の方のみ加入ができる保険です、不妊治療中の場合、「医療保険に加入できない」「加入できたとしても保障範囲が不透明」というケースが多々あります。子宝エールは保障範囲を明確にしています。

 上記画像の通りですが、卵巣過剰刺激症候群・骨盤腹膜炎・子宮内膜ポリープ・帝王切開・流産・切迫流産は保障対象外です。保障内容を曖昧にせず、保障できないものは保障できないと明記しており好感がもてます。

 また、不妊治療中の方のみ申し込み可能ですが不妊治療自体は保障対象外です。不妊治療中に他の傷病のためお金がかかるというリスクを排除するための保険というイメージを持つと良いかもしれません。不妊治療をしていることを理由に一般的な医療保険に加入ができなかったという話はよく聞きますからね。

 「不妊治療中でも加入できる医療保険」「保障範囲・保障内容が明確」「保障範囲を限定しており保険料が手軽」この3点が主な特徴です。保障内容・保険料については下記項目でまとめていきます。

子宝エールの保障内容・保険料

 通常の入院保障は5千円。女性疾病の治療目的での入院は、基本入院保障の倍額で日額1万円に設定されています。

 5日以内の入院は保障対象外ですが、5日以上入院した場合は1日目からさかのぼって入院が保障されます。1入院60日限度というのは一般的な生命保険会社の入院限度額と同様ですね。

 手術給付金は10万円。所定の手術というのが気になったので約款別表2「対象となる手術」を確認してみました。一般的な保険会社が指定している「88種類の手術」と同様でした。公的医療保険制度対象の手術が全て対象というわけではないですが、特段心配する必要のない内容です。むしろ、入院無しでの手術の場合は一般的な医療保険よりも保障が手厚いですね。白内障の手術なども対象です。詳細は約款別表2を参照していただければと思います。

 死亡保障に関しては「死亡なし」「300万円」「100万円」の3プランから選択可能。死亡無しを選択可能にしたのは良いですね!!医療保障は欲しいけど、死亡保険はいらないという方は多いと思います。死亡保障を外すことによって保険料も抑えられます。

 お手軽な保険料をいう売り文句通り加入しやすい保険料ですね!ここには記載されていませんが、加入後は79歳まで更新可能です。

子宝エールの加入条件

 加入ができる年齢は20歳から69歳。更新は最大79歳まで。過去1年に「排卵誘発剤の投与」「人工授精」「体外受精(顕微授精を含む)」のいずれかの不妊治療をしている方が申し込み可能。

 「年齢」「不妊治療中」の条件を満たした場合でも、申し込み時の健康状態によっては加入できない可能性があるという点を認識しておく必要があります。「公的介護保険の要支援・要介護認定を受けている」「現在妊娠中である」など、他にも告知が必要な項目があります。

子宝エールの気になる点・デメリット

 デメリットというよりは注意点として認識しておかなければならない点を挙げていきます。まずは、不妊治療自体は保障対象外」という点です。「不妊治療中の方が入れる保険」というアピールポイントが目につくため、不妊治療も保障の対象外になるのでは?と思いがちですが不妊治療は完全に保障対象外です。

 次に、帝王切開による出産も保障対象外」という点です。一般的な医療保険に加入していて「部位不担保」が付加されていなければ帝王切開が保障の対象になるケースは多いです。ただ子宝エールは保障対象外としています。

 上記の点は認識しておかなければらない点ですね。また、入院保障も5日以上入院しなくては受け取れません。短期入院に強い保険ではありません。最近の医療保険は一日目から保障が基本ですからね。ここら辺の保障は弱めです。

まとめ

 保障できる範囲を明確にしており、デメリットも分かりやすい保険です。子宝エールを開発した経緯なども確認しましたが「とにかく分かりやすい保険」を作るというコンセプト通りの保険だと思います。

 保障できる範囲をある程度絞っているからこそお手軽な保険料で商品を提供できています。決して保障内容が小さいとも思いません。むしろ、手術の保障は一般的な医療保険よりも手厚いと感じます。

 部位不担保が付かなければ、白内障の手術だけでも10万円ですからね。白内障の日帰り手術で基本入院日額20倍の保障ができる医療保険はあまり聞いたことがありません。手術保障に手厚い医療保険を探している方にもフィットするのではないでしょう。

※当記事は、パンフレット・重要事項説明書・ご契約のしおりを参照して作成しています。加入を検討する場合は「重要事項説明書」「ご契約のしおり」を参照ください。