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スマートあんしん補償(旧ケータイ補償サービス)は必要か?解約すべきか徹底調査!!

 docomoスマホ補償サービス「スマートあんしん補償」は必要か否か。私もdocomoスマホを契約しておりスマートあんしん補償に加入しております。スマホの保険についてそこまで深く考えることもなかったため、改めて「スマートあんしん補償」は契約すべきか解約すべきか考えてみました。

 スマートあんしん補償は前身である「ケータイ補償サービス」がアップグレードされたものです。ケータイ補償サービスから保障範囲が拡大、料金も一新されております。2022年9月15日以降に契約するスマホは「ケータイ補償サービス」ではなく「スマートあんしん補償」に切り替えられているため旧サービスはあまり気にする必要はありません。

スマートあんしん補償の補償内容

 肝心の補償内容を見ていきます。スマートあんしん補償は4つの補償から成り立っています。一番重要なのが「利用機種の端末補償」その他三つの特典として「イエナカ機器補償」「スマホ不正決済補償」「携行品補償mini」といった具合です。

利用機種の端末補償

 最も重要な補償です。この保障が弱い・魅力を感じないのであれば契約する意味がありません。内容としては、端末が破損や水没してしまった際等のトラブル時に同様の端末(リフレッシュ品)に交換してくれるというものです。ちなみにリフレッシュ品は完全に新品というわけではありません。顧客から回収された電話機の外装を新品に交換、品質確認を行い、新品同様の状態に初期化したものです。

 基本的には、申し込みの2日以内に新端末を届けてくれます。私も利用したことがありますが、インターネットで申請後の翌々日に遅延なく届けてくれて助かった記憶があります。外装も綺麗で傷一つなく新品同然でした。

 ただ、無料で交換してくれるわけではありません。負担金が発生します。負担金はスマートあんしん補償の月額料金によって変わってくる仕組みです。

 補償の対象となる端末が高額であればあるほど月額料金・負担金は高くなります。仮に「iPhone15」をdocomoで購入したとしましょう。この場合は上記表の月額880円に該当します。仮にiPhone15を全損させて同様の機種に交換してもらった場合の自己負担額は12100円となります。現在、docomoでiPhone15を購入すると支払総額が149490円です。約15万円の機種を12100円で交換してもらえるのは安心があります。改めて保障を確認しましたが、「利用機種の端末補償」に関しては悪くないと感じました。

イエナカ機器補償

 この補償がダークホースでした。特典なんてどうせオマケ程度でしょ?と思っていましたが調べてみると非常に良い補償です。内容としては「PC、ゲーム機、タブレット等自宅で利用しているデジタル機器(インターネット接続可能な物)が故障・破損した際に最大7万円まで補償」というものです。

 補償上限は上記のように決まっています。ゲーム機にはNintendo Switch、PS5等も含まれます。より詳細は「イエナカ機器補償 付帯保険のご案内」を参照ください。

 上記を確認すると「同居の親族」が占有する物も対象になるんですね。諸々条件などがありますが幅広く手厚い補償内容に感じます。私は、イエナカ機器補償のことを一切考慮せずにスマートあんしん補償に加入しましたが「オマケ」程度の内容ではないですね。調べ直してみて正解でした。

スマホ不正決済補償

 「QRコード決済などが第三者によって不正利用された際に最大100万円まで補償」とのこと。決済事業者の保障対象範囲を超えた金額をMAX100万円まで補償してくれる仕組みです。

 ポイントになるのが「決済事業者の保障対象を超えた金額」という部分ですね。この機会に主なスマホ決済事業社の不正決済の際の補償上限額も調べてみました。

 まずはPayPay。PayPayの不正利用補償金額は「全額補償」と記載されていました。d払いはどうか。d払いも「全額補償」とのこと。楽天ペイも調べてみると「全額補償」との記載です。QRコード決済シェアトップ3は全額補償のため、スマホ不正決済補償を使う機会はなさそうです。

 上記以外のQRコード決済事業者も全額補償としているケースが多いです。あまりいらないサービスかな?と思いましたが盲点がありました。各QRコード決済事業者は不正利用から保障申し込みまで期限を設けています。例えば最大手のPayPayであれば「損害発生日から60日以内の申請」が必要といった感じです。

 スマホ不正決済補償は事故発生から365日まで補償してくれます。60日や90日などでは損害発生に気が付かずに補償期間を過ぎてしまうということもあり得ますからね。これだけ長い期間を保障してくれるのは安心!これも調べてみるとあって良かったなと思える保障でした

携行品補償mini

 「外出先で持ち物が破損・盗難にあった際等に最大1万円補償。※自己負担額3000円」補償期間は1年間かつ金額も1万円までと限定的。とはいえ、ワイヤレスイヤホンなども対象に入っているため無いよりはあったほうがいいですね。

 この携行品補償miniは自身で申し込みが必要です。これ申し込んだかな?と思って契約内容を確認してみたところ、、、。

  「スマートあんしん補償の補償開始日から14日以内に申し込みが必要」これは気がつかなかった。携行品補償miniを申し込みたい場合は期限切れに要注意です。

スマートあんしん補償のデメリット

 実際に契約していて感じるデメリットを挙げていきます。まず、あくまで保険としての位置づけのため使うことが無ければ払い損です。私の場合、スマートあんしん補償にサービスが変更されてから1年程継続しております。実際に私が払った金額は、880円×12ヶ月=10560円です。スマホの破損や紛失は一切なかったため1万円以上が払い損となっています。安心料として割り切るしかないですね。また、実際に交換機を取得するためには自己負担金が生じることも認識しておく必要があります。

 また、交換機は完全に新品というわけでありません。外装が新品のリフレッシュ品が交換機となります。新品同然なのであまり気にする必要はないかもしれませんね。

 補償可能回数に上限があるという点にも注意が必要です。1年間に2回までという交換可能上限が設定されています。頻繁にスマホを破損してしまう方は注意しておきたいですね。

結論

 私は、今後もスマートあんしん補償を継続します。保障対象となるスマホの値段にもよりますが最近のスマホは高いですからね。全損したときのことを考えると補償無しは考えにくいです。スマートあんしん補償自体、めちゃくちゃお得な補償!!とは言えませんがコスパは悪くないと感じます。

 また、いつでもカエドキプログラムを利用して契約する場合、スマートあんしん補償が役立つケースがあります。いつでもカエドキプログラムでは、23か月目以降にプログラムを利用してスマホを返却した場合、残りの端末代金(残価)が免除になるという仕組みです。2.3年で最新機種に切り替えたいときなどに便利なシステムですね。※早期返却特典等もあり内容はもう少し複雑ですが省略。

 対象の端末が水没や故障をしていない端末を返却する場合、22000円の故障時利用料を支払う必要があります。スマートあんしん補償に契約していれば2200円となります。2万円近くカットされるのは大きいです。スマホが破損した際に好みの最新機種が出ていれば2200円支払っていつでもカエドキプログラムを利用するという手段も取れますね。いつでもカエドキプログラムを利用してスマホを購入したかは上記メリットも考慮して検討しましょう!